双日 苫小牧でバイオマス専焼発電の運転開始 国内最大級

双日は、日本製紙と共同で設立したバイオマス発電事業会社である勇払エネルギーセンター合同会社における営業運転を開始したと2023年2月2日に発表した。

2020年5月から建設を進めてきたもので、国内最大級のバイオマス専焼設備(74.95MW)となる。燃料は、主に海外から調達する発電用木質チップとパームヤシ殻(PKS)だが、北海道の間伐材や林地残材などの未利用資源も積極的に使用する。未利用の森林資源を活用することで、北海道における林業振興、雇用創出による地域活性化につなげる。

双日は、再生可能エネルギー事業として、国内外で太陽光発電や風力発電の事業開発・運営を手掛けている(月刊事業構想2023年1月号参照)。林産資源事業では、ベトナムなどの国々で木質チップの生産や流通・販売をおこなってきた。勇払エネルギーセンターでは、両分野の知識・ノウハウを活かし、電力の安定供給と地域の発展に貢献する考えだ。

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