モスフードサービスが都市型市民農園を開設、社内の新規事業創出プログラムで採択
モスフードサービスは2026年6月12日 、東京都板橋区が進める高島平緑地再整備のトライアル・サウンディングを活用し、市民農園「MOS FARM Tokyo 高島平農園」を2026年6月より開設すると発表した。同農園を「テスト農園」と位置づけ、都市部の農地維持に貢献する「モスの貸し農園プロジェクト」の本格展開を目指す。トライアル・サウンディングとは、公共施設を事業者等が暫定的に使用し、効果的な活用方法を探る取組みを指す。
都市部では農地が長年減少傾向にある一方、レジャーや食育を目的とする市民農園は増加している。農林水産省の調査によると、2025年3月時点で全国に4,273農園、面積1,284haが開設されており、関東・近畿・東海の3大都市圏で約80%、特に関東圏が全体の50%を占める。都市部の高いニーズに対し、実際に貸し出される農園は不足している。今回のプロジェクトは、こうした状況を踏まえ、同社の新規事業創出プロジェクト「Challenging 01」で採択された新たな試みで、農・食・地域をつなぐ価値創出を目指すものだ。
将来的には、モスバーガー店舗や協力農家、全国のモスファームとの連携も視野に入れる。店舗で発生する野菜残渣を活用した資源循環や、農園で育てた野菜・花を用いた店舗との取り組み、生産現場と顧客をつなぐ体験機会の創出など、モスならではの「食と農の循環モデル」の可能性を追求する。
板橋区はモスバーガー創業の地であり、同社は2023年5月、子育てや次世代育成、観光振興などで連携する包括連携協定を区と締結している。同農園には区画貸しのほか、イベントに活用できる体験農園スペースも設置し、子育て・次世代育成につなげる企画を展開する計画だ。農地の使用期間は2026年6月から12月までの予定で、場所は板橋区高島平緑地(通称・丸太公園)。利用者の募集は同年6月から順次開始する。