AGRIST、JR九州ファームほか ピーマン収穫ロボのテスト運用を開始

AGRISTとJR九州ファームは、宮崎県内の2つの生産者とともに、ピーマン収穫ロボットのテスト運用を開始した。2023年11月22日に発表した。宮崎県が「持続可能な農林水産業」の実現を目指して設立した「みやざきグリーンイノベーションプラットフォーム(みやざきGRIP)事業」の一環。

ピーマン農家の生産性を向上するうえで、収穫作業が大きなネックとなっていた。そこでAGRISTは、ピーマン自動収穫ロボット「L」を開発し、ピーマン農家の生産性を大幅に向上させようとしている(月刊事業構想2022年2月号参照)。「L」はハウス内に設置したワイヤーに吊り下げる構造で、農場の地面の状態に影響されることなく安定して移動できる。収穫に適したピーマンをAIで認識し、独自開発したベルト式収穫ハンドを使って自動で収穫する。

AGRISTでは今回のテストを通じて、収穫ロボットとの相性がいい栽培方法の指針を定める。またオペレーションの詳細や、運用体制なども検討する。例えば、長時間稼働した際の収穫量の検証や、人による収穫作業とのすみわけ、農家へのサポート体制の検討などだ。

みやざきGRIPは、豊富な農林水産資源を有する宮崎県で、「持続可能な農林水産業」の実現に向けた新たなビジネス創出を目指す民間企業、団体、農林漁業者、自治体などのマッチングと連携を推進する取組だ。

ピーマンイメージ

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