アスエネ、シンガポールに進出 CO2見える化サービスを展開

アスエネ(東京都港区)は2022年11月9日、シンガポールに同社初の海外現地法人Asuzero Singapore Pte. Ltd.を設立したと発表した。CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「アスゼロ」や脱炭素のワンストップサービスの提供を開始し、急成長するシンガポールのカーボンニュートラル関連市場を開拓する。 

アスエネのCO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「アスゼロ」は国内約500社に導入されている(月刊事業構想2022年5月号参照)。同社は「アジアNo.1のクライメートテック(気候テック)」を掲げ、海外進出のための英語版サービスの拡充を進めてきたほか、2022年にはシンガポール政府所有の投資会社Temasek傘下のVCなどから29億円のシリーズB投資を行っている。

シンガポールは2021年に「シンガポール・グリーンプラン2030」を発表し、CO2排出量削減目標やグリーンファイナンスの推進などの包括的な環境政策を打ち出した。また2022年には炭素税を段階的に引き上げる政府予算案が可決され、シンガポール証券取引所も2023年以降、上場企業に気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)に基づく気候変動関連の開示を段階的に義務づける方針。シンガポールに拠点を置く企業はアジア全体を統括しているケースが多いため、シンガポール現地法人の設立に至った。

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アスエネのCO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「アスゼロ」