日本の伝統から新たな価値を生むプロジェクト「MIZEN」が旗艦店オープン

日本の伝統技術を現代のライフスタイルに合わせ、新たなプレステージ商品として展開するMIZEN(東京都港区)は2022年12月9日、旗艦店「MIZEN」を東京・南青山にオープンした。当日開催の記者会見ではMIZEN 代表の寺西俊輔氏、親会社であるAINUS ホールディングス代表の須永珠代氏、企画に携わった伝統産業の生産者を代表して白山工房の西山博之氏が登壇し、プロジェクトの内容と新コレクションについて発表した。 

今回は第一弾コレクションとして、「MIZEN BLUE 勝 SHO」をコンセプトに、12 産地の職人が制作したオリジナルの紬などの素材を使用して、洋服に仕立てていくプロジェクトを発表。今後、「MIZEN」は職人と消費者を繋ぐプラットフォームとして、活動に賛同する様々な作家・アーティスト・企業と職人のコラボレーションイベントを企画し、それぞれが繋がるきっかけを築き上げていくことを目指す。「MIZEN」の売上の1%は、日本の伝統の発展・継続・復活に関する団体等への寄付を予定している。

「MIZEN」は、『人と人とのつながりを感じられることこそがラグジュアリー』という理念のもと、日本の伝統的技術を担う職人達が主役となるラグジュアリーブランドを築き上げるプロジェクト。運営会社のMIZENは、ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を企画・運営するトラストバンクの会長兼ファウンダーの須永珠代氏が設立したアイナスと、元エルメスデザイナーの寺西俊輔氏が代表を務め、伝統産業の新たな価値を装いで提案するプロジェクト「ALRNATA(アルルナータ)」を運営するSTUDIO ALATA(月刊事業構想2023年1月号参照)の出資によって2022 年4月に設立した。

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(左より)西山産業開発(白山工房)代表取締役社長 西山博之氏、MIZEN代表取締役社長 寺西俊輔氏、AINUSホールディングス代表取締役社長 須永珠代氏