農林水産省 「農林水産研究イノベーション戦略2023」を策定
農林水産省は2023年6月9日、「農林水産研究イノベーション戦略2023」を策定したと発表した。「みどりの食料システム戦略」の実現、スマート農林水産業の加速、「持続可能で健康な食」の実現、バイオ市場獲得の4項目において重点的に行う研究開発の方向性を示した。
「みどりの食料システム戦略」の実現では、メタン産生量を削減する牛の育種改良や、成長に優れ炭素貯留能力の高いエリートツリーの品種開発、漁船の脱炭素化など、農林水産各分野におけるカーボンニュートラル技術の研究開発を加速する方針を示した。
スマート農林水産業では、誰もが低コストでスマート農業を利活用できるよう農業支援サービス事業体の育成(農業)や、荷役作業の自動化技術および北欧型機械化林業技術の開発(林業)、養殖用人工種苗の生産技術の開発(水産業)などを盛り込んだ。
バイオ市場獲得では、日本独自のゲノム編集ツールの開発、植物やカイコの生物機能を活用した高機能バイオ素材の創出、世界初となるアフリカ豚熱ワクチンの開発などを掲げた。
戦略の全文は農林水産省ホームページから閲覧可能。