Thinker、近接覚センサーのロボットハンドで化学実験の自動化を検証 NECと共同
株式会社Thinkerは、東京都のオープンイノベーション促進事業「Tokyo Cross Lab(大企業等の保有資産を活用したオープンイノベーション促進事業)」の採択スタートアップとして、日本電気株式会社(NEC)との共同プロジェクトを開始した。化学・素材系の実験工程の自動化を目指す実証調査に取り組む。Thinkerの近接覚センサーを応用したロボットハンド技術と、NECの実験環境やマテリアルズ・インフォマティクス(MI)を組み合わせ、実験現場におけるサンプルの取り扱いや装置操作の自動化ニーズに対応できるかを調べる。
Thinkerは、独自の近接覚センサーを用いたロボットハンドの開発に取り組むスタートアップで、2022年8月に設立した。「自ら考えて判断するロボットハンド」の開発と社会実装を掲げている。
今回のプロジェクトでは、実証をNECの我孫子事業場で進める。Thinkerが近接覚センサーを応用したロボットハンド技術を、NECが実験環境とMIの知見を提供する役割分担となる。両社の連携は、東京都のTokyo Cross Labによる支援のもとで行われ、大企業などが保有する施設・設備・知見といった資産をスタートアップに開放し、オープンイノベーションの創出を図るものだ。
ロボットの活用は、これまで製造や物流の現場が中心だったが、今回の実証は、その活用領域を研究開発・実験の現場へ広げる取り組みと位置づけられる。化学・素材系の実験で生じるサンプルの取り扱いや装置操作の自動化という需要に、ロボットハンド技術が対応できるか期待がかかる。