酒の代替脱却目指すサントリー 「ノンアル部」を新設

(※本記事は「食品新聞」に2025年2月7日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)

5日の会見で鳥井信宏氏(右)
5日の会見で鳥井信宏氏(右)

適正飲酒とお酒の価値を伝える「ドリンクスマイル」活動に昨秋から着手。今年1月には、酒類のカテゴリーごとに分かれていた組織を統一し「ノンアル部」を新設。矢継ぎ早の動きをみせるサントリーは、ノンアルコール飲料の市場拡大へ攻勢をかける。

「サントリーは創業以来、酒類文化の創造・発展に取り組んできた。最も大切なのは、お酒の持つ素晴らしい価値を伝えていくことだ」。2月5日の会見で、鳥井信宏社長が強調した。

「ノンアル飲料も、その価値は共通。単なるお酒の代替ではなく『アルコール0.00%のお酒』。清涼飲料ともアルコール飲料とも異なるノンアル飲料が、お客様に豊かな価値をもたらすと信じている」。

同社の推計によれば、ノンアル飲料市場は現在約1055億円。酒類と飲料を合計したうちの1%程度だという。これを30年までに1400億円以上へと拡大するべく、今年は50億円を投資。将来的には、50年ごろをめどに8000億円規模へと成長させたい考えだ。

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