カシオ計算機 小型プロジェクションによる組込領域事業を始動

カシオ計算機(月刊事業構想2021年9月号参照)は、小型プロジェクション装置を建物や施設に埋め込むように設置する、「組込領域」での事業を開始する。2021年8月19日に発表した。プロジェクションモジュール「LH-200」を、今後の拡大が見込まれるスマートホーム/ビルディング/ファクトリーなどの分野に向けて、9月上旬に発売する。

建物内や施設内などへの組込専用プロジェクションモジュールとして開発した「LH-200」は、高輝度・小型なプロジェクション装置で、場所を選ばず多種多様な情報が投映できる。設置場所や導入するシステム用途に応じて、柔軟な運用ができるよう拡張性能も備えている。例えば、スマートビルディングにおいては、ライティング誘導システムなどに組み込むことで、目的地への移動ナビゲーションによる円滑な移動と、案内業務の省力化を支援する。スマートファクトリー分野では、工場での製造工程やピッキングシステムでの投映により、ミスの軽減や作業効率の向上をサポートする。

その他の用途でも、映像情報の表示が必要とされる場面への提案を積極的に行うことで、プロジェクションARにおける新たな価値を創造していく考えだ。

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