神戸市内の中小企業で 事業承継予定者を育成するプログラム実施

「神戸 事業承継構想プロジェクト研究」の様子
（神戸市内の産官学連携交流拠点「KOBE Co CREATION CENTER」にて）

プロジェクト研究は、10ヶ月で20回、市内を中心に開催する研究会を通して、自社の新たな事業構想を計画していく。参加者は、市内中小企業の承継予定者、承継をした経営者、市外からUターンして承継を予定している人を対象とし、15名の研究員を募集した。研究員は20代から50代、また、不動産、電機・食品メーカー、介護サービス、小売などの幅広い業界から参加している。多様なバックグラウンドを持つ研究員が集まり、実務家の教員の講義や指導を受け、研究員同士も活発に意見交換をしながら、次代の経営を牽引する新たな事業を構想し、9月に最終発表を行う予定だ。

事業構想大学院大学の修士課程では、2024年4月より、事業承継コースも加わり、また今後も地域にて事業承継者、経営幹部向けのプログラムも開講し、中小企業の事業承継の課題解決を推進していく。

山形市との産官学連携
地域ブランド構想プロジェクト

事業構想大学院大学は山形県山形市との「地方創生の推進に係る包括連携に関する協定」に基づき、山形市、モリサワ、事業構想大学院大学の産官学連携事業として2023年6月より「やまがた地域ブランド構想プロジェクト研究」を実施した。山形市での産官学連携プロジェクトは、昨年度に続き2期目となり、今年度は、参加者が自組織の経営資源や自身の技術を活用して、山形の経済の活性化及び創造都市の推進に資する地域ブランドを再発見するとともに魅力あるコンテンツとして新たな価値と新事業を構想し、「持続的発展が可能な希望あるまちづくり」を目指すプロジェクトとして実施した。

「やまがた地域ブランド構想プロジェクト研究」最終発表、修了式を実施

山形市内外の地元企業、山形市役所から参加した研究員が約9ヶ月にわたり研究を進め、2月15日に市内の食糧会館にて最終成果報告を実施。山形の自然や景観など魅力あるロケーションを活かしたブランド・プロデュース事業、自社の技術を活かしたリユースプロジェクト、伝統工芸、海産資源、地元の産物など活かした新規事業など、地域の未来を拓く構想が発表された。

岡崎市の未来を拓く
新事業創出プロジェクト発表

愛知県岡崎市では、市域の地域課題解決を目指し2023年6月に発足した「どうする岡崎・どうなる岡崎プロジェクト研究」が最終回を迎えた。1月23日、2月6日と二日間にわたり実施した最終発表会には、岡崎市の中根康浩市長、レンテック大敬の嵩明美社長も出席し、10名の研究員が約9ヶ月にわたり練り上げた事業構想計画を発表した。

「どうする岡崎・どうなる岡崎プロジェクト研究」最終回にて中根康浩市長挨拶

組織の人事戦略や町内会を支援する仕組みづくり、手軽な農業で新たな雇用を生み出すアイデアなど岡崎の地域を捉えた多彩な事業構想が形になり、今後の事業化に期待が高まる。

これらの地域での産官学連携プロジェクトは、企業版ふるさと納税を活用し、自治体、企業と連携し、推進している。