シャープ、東京医歯大 入院患者のタブレット面会の実証を開始

シャープと国立大学法人東京医科歯科大学は、「遠隔応対ソリューション」を用いた入院患者と家族、医療従事者間のコミュニケーションに関する実証実験を2021年5月19日から開始すると発表した。

感染症対策で面会が制限される入院患者と家族、医療従事者間のコミュニケーションについて、遠隔応対ソリューションを用いた場合の改善効果を検証する。

コロナ危機下において、感染症対策で入院患者と家族との面会が制限されており、心理的な負担が増している。医療従事者と家族が話し合いを持つ際に、患者自身の同席が困難なことから、説明に必要な時間が長びく傾向もある。

「遠隔応対ソリューション」は、2020年7月に発売したもので、スマートフォンやタブレットにより、病室とナースステーションなどをつなぎ、非接触でのコミュニケーションを支援する。今回の実証実験では、東京医歯大学医学部附属病院において、集中治療室(ICU)に入院する5名の患者の家族の協力の下、実施する。

実証実験では、ビデオ通話機能による患者と家族の面会に加え、医療従事者と家族とのコミュニケーションにもこのシステムを活用する。約6週間の実証実験後、家族の満足度や医療従事者の負担軽減の度合いなどをアンケート調査し、また医療従事者の応対時間や回数などを確認する計画だ。ソリューション導入によるコミュニケーションの改善効果および深化への貢献も検証する。

SharpTMDU.jpg