マーサー、ESGレーティングを発表 高評価はハイパフォーマンス

世界最大級の組織・人事コンサルティング会社マーサーの日本法人であるマーサージャパンは、マーサーによる運用商品のESG評価レーティングの状況を2021年5月6日に発表した。環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の側面から運用商品を評価し、そのパフォーマンスを分析したものだ。

マーサーは2008年から、運用商品においてESG要因が運用プロセスに組み入れられている度合いをグローバルに評価し、ESG評価レーティングを付与している。ESG評価レーティングは1から4の4段階で表示し、1が最も高く、4が最も低い評価となる。2021年4月時点で、5572の運用商品にレーティングを付与している。相対的に評価の高いESG1またはESG2の割合は全体では25%となっており、資産別ではインフラストラクチャー、天然資源、株式、不動産が高くなっている。

レーティングでは、マーサーが「超過収益の獲得が平均以上の可能性である」と評価した運用商品を分析した。ESG評価レーティングが1または2の運用商品の超過収益は、3または4の運用商品の超過収益を過去3年間で年率2.8%ポイント上回るという結果になった。

ESG_money.jpg