損保ジャパン、しぇあくる 福祉車両カーシェアの共同実証実験を開始

法人が所有する社用車を従業員と共同使用するクローズドカーシェアリングサービスを提供するしぇあくる(愛知県名古屋市)は、損保ジャパンとともに、新たな移動支援サービスモデルの構築を目的として、老人ホームなどが所有・使用する福祉車両へのカーシェアリング導入実証実験を開始する。2021年4月21日に発表した。

実証実験は、SOMPOグループで介護事業を営むSOMPOケアの福祉施設である、そんぽの家大曽根において、1台の福祉車両にカーシェアサービスを導入し、施設利用者の声、利用実態、施設側の運用などを検証する。利用料は6時間で約500円、利用した時間分だけ月締めで算出を行う。日々の通院時に活用しやすいように、専用画面で予約を行い、利用者でシェアリングできる仕組みとなっている。

実証実験において、しぇあくるは福祉施設が抱える課題の解決法の提供、SOMPOケアは稼働率の低い車椅子仕様車を活用することで、施設利用者へ新しい価値を提供することを目指す。

例を見ないスピードで高齢化が進んでおり、今後は高齢者向け住宅や老人ホームといった施設利用者が増加すると予測されている。日々の定期通院や家族との旅行といった外出で自動車を使用したい利用者は多い。介護タクシーや福祉車両レンタカーの利用料が高額であることが、高齢者の移動の足を確保する上で課題となっている。

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