ロボット大賞をファナック、GROOVE Xなどのロボットが受賞

2021年3月11日、第9回ロボット大賞の受賞ロボットが発表された。ロボット大賞は、国内のロボット技術の発展やロボット活用の拡大を促すため、特に優れたロボットや部品・ソフトウェア、それらの先進的な活用や研究開発、人材育成の取組を表彰する制度だ。

経済産業大臣賞は、ファナックの「協働ロボットCRX」。安全で使いやすく、容易にメンテナンスできる産業用ロボットアームだ。これまでロボットを使用してこなかった現場で、ロボットの導入が増えることを期待できる点が評価された。

総務大臣賞は、GROOVE Xの家族型ロボット「LOVOT」(月刊事業構想2021年4月号参照)。新しいタイプのペットロボットへの展開が期待でき、また投資を募ってビジネスを行っている点も産業発展のモデルとなりうるものだ。

文部科学大臣賞は小惑星探査機はやぶさ2/小惑星探査ロボットMINERVA-IIに、厚生労働大臣賞はFUJI(愛知県知立市)の移乗サポートロボットHUG T1-02に、農林水産大臣賞はinaho(神奈川県鎌倉市)の自動野菜収穫ロボットとRaaSモデルによる次世代農業パートナーシップに授与された。国土交通大臣賞は、西日本高速道路と清水建設、岐阜工業によるトンネル覆工コンクリート自動施工ロボットシステムが得た。

ロボット大賞は、おおむね3~5年以内に日本国内で実用化したロボットに対し授与されるもの。物づくり、サービス、ICT利活用、介護・医療・健康、社会インフラ・災害対応・消防、農林水産業・食品産業の6分野それぞれにエントリーした応募者が審査の対象となる。

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