BaaSプラットフォームのインフキュリオン 総額24億円超を資金調達

2021年3月5日、インフキュリオン(東京都千代田区)は、JPインベストメント、三菱UFJキャピタル、セレス、TIS、凸版印刷、りそな銀行、大日本印刷、マネーフォワードを引受先とした第三者割当増資を実施したことを発表した。これに先立って複数の金融機関を引受先とした新株予約権社債を発行しており、総額で24億円超の資金調達を実施した。

インフキュリオンは、決済・金融領域での共創型コンサルティング事業や、BaaS(Banking as a Service)プラットフォーム事業、加盟店ソリューション事業などを手掛けている。金融機関のデジタル化や、非金融企業へFintechサービスの提供を行うなどして事業領域を拡大してきた。日本におけるキャッシュレス化および企業のDXを推進している企業だ。

コロナ禍により、あらゆるサービスのデジタル化が加速する中で、欧米を起点に、金融以外のサービスを提供する事業者が金融サービスを自らのサービスに組み込んで新たなサービスを生み出す「Embedded Finance(エンベデッド・ファイナンス);埋め込み型金融」が注目を集めつつある。

今回の資金調達により、インフキュリオンでは、BaaSプラットフォーム「ウォレットステーション」や次世代カード発行プラットフォームサービス「Xard(エクサード)」の機能強化を計画している。さらに新サービスの企画・開発を加速させ、日本における「Embedded Finance」を推進していく考えだ。

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