医療機関・介護施設向けSaaSの3Sunny 3.2億円の資金調達を実施

医療機関・介護施設向け業務支援SaaSを開発・提供する3Sunny(スリーサニー)は、メディカルノート、メディアスホールディングス、帝人、ANRI、ANOBAKA、個人投資家らから、総額約3.2億円の資金調達を実施した。2021年3月4日に発表した。これにより、累積資金調達額は約4億円となった。

スリーサニーの提供する業務支援SaaS「CAREBOOK」は、入退院マネジメントに使われている。病院に所属する医療ソーシャルワーカーや退院調整看護師が日々行っている事務作業を効率化し、より患者のケアに集中できる仕組みを提供するものだ。リリースから約2年で都内を中心に大学病院や大規模医療グループの医療機関に採用され、全国では230を超える医療機関に導入されている。

医療機関では、高齢者をはじめ病院から退院しても継続的ケアが必要な患者に対し、医療ソーシャルワーカー・退院調整看護師が次の退院先・転院先のサポートや調整業務を行なっている。しかし、病院や施設間で利用するシステムが異なるなどの理由で、コミュニケーションは電話やFAXに依存するケースが多い。電話対応に追われたり、調整状況がリアルタイムに可視化されないなどの課題がある。

今回の資金調達で、3Sunnyではプロダクト開発や人材採用を強化する計画だ。医療介護業界のデジタル推進に取り組み、新型コロナウイルス感染症による業務の逼迫の解決を目指す。

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