NTT西、竹中工務店ほか協定締結 建設現場の安全管理強化を5Gで

建設現場には、墜落や倒壊、感電など様々なリスクを伴う危険作業がある。これらについては、ICTを用いて事前にリスクを洗い出し、対処することが効果的と見られる。そこで4社はローカル5Gを使い、（1）AIカメラの支援で危険を監視し、適切にアラートを出す、（2）狭い場所での高所作業であるエレベーターシャフト内作業を可視化し危険を予知する、という実証実験を、大阪市都島区のNTT西日本新本社ビルの工事現場で行う。実験の期間は2022年3月までを予定している。

今後の大阪・関西万博やリニア中央新幹線開通プロジェクトなどで、新規建設が増加すると見込まれている。一方で、建設業の就業者は高齢化し、若い入職者は不足している。4社ではICTによる安全管理が、建築現場が抱える労働力不足という課題の解決策の1つとなりうると期待している。