ヤフー データソリューションのAPI提供を開始

ヤフーは、事業者向けデータソリューションサービスにおいて、API経由でのアクセスを提供する新サービス「DS.API」を開始した。2020年11月5日に発表した。

ヤフーは2019年10月、企業や自治体向けに、ヤフーのビッグデータを使って調査・分析できるツール「DS.INSIGHT」、データを活用するためのコンサルティングサービス「DS.ANALYSIS」の提供を開始(関連記事)。企業の新製品開発やサブスクリプションの解約防止策の検討、自治体のコロナ対策などに同社のデータが用いられている。

ヤフー執行役員CDOで、同社テクノロジーグループデータ統括本部長を務める佐々木潔氏は、過去1年間の事業を振り返り、「契約企業・機関数は増えたものの、実際に利用する人はそれぞれの組織の中で数人にとどまっている。日本全体でデータを利用するようになれば、日本のビジネスがより活性化すると思う。今後は利用者数を増やしたい」と語った。

今回、「DS.API」の第1弾として「DS.API -INSIGHT」をリリースした。APIを提供することで、ヤフーのデータを組織独自のデータと組み合わせて分析可能になる。また、外部事業者が提供するITサービスでヤフーのデータを使うこともできる。同日、ヤフーのデータソリューションサービスはBIプラットフォーム「Tableau」との連携を開始している。既に自社にTableauを活用している企業では、アプリケーションを開発することなくすぐに「DS.API - INSIGHT」の利用が可能だ。連携先のBIツールは今後、拡大していく予定。

さらに、ヤフーでは今後、Paypay加盟店向けの機能を限定した「DS.INSIGHT」の提供や、データソリューションサービスを通じた購買データの提供も計画している。「日本列島総DX化を目指す」と佐々木氏は話した。

データソリューションサービスの利用者増を目指し、2021年3月末まで、ひと月10万円でライセンスの上限なしにデータソリューションサービスを使えるキャンペーンを実施する。APIについても、リリースキャンペーンで月ごとの請求金額からの割引を用意する。

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