秋田県 「ウィズ・アフターコロナ秋田ビジョン」を発表

秋田県は、2020年9月25日、「ウィズ・アフターコロナ秋田ビジョン」を発表した。コロナ後の新しい日常において、県の持続的発展と人口減少抑制を実現するための施策の方針を示すものだ。感染の拡大により影響を受けた「第3期ふるさと秋田元気創造プラン」を同ビジョンで補完する(月刊事業構想2018年8月号参照)。

同ビジョンでは、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴うリモートワークの普及、急速なデジタル化の動きを受けて、「デジタル化の進展に合わせた人材誘致」という新たな視点を取り入れた。秋田県でも5Gなど高度情報通信基盤の整備を進め、電子・デバイス産業や輸送機産業の工場などの分散・再配置に向けた県内への投資を促す。

今後の様々なリスクを回避する観点から、県内企業によるサプライチェーンの構築のほか、M&Aによる企業規模の拡大や業態転換を促進、県内企業の競争力を強化する。さらに、食料安全保障のため日本の食料基地としての秋田県の機能を強化する。

同ビジョンの中では、コロナ禍にあって進める取組を「ウィズコロナ」、感染症の一定の収束後を見据えて取り組むべき施策を「アフターコロナ」として、それぞれの方向性を示した。そしてこれらの各施策の推進に不可欠な、医療提供体制と検査体制の確保に向けた取組もまとめている。

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