JX通信社とスペースシフト 衛星とSNS解析で災害を捕捉

報道ベンチャーのJX通信社(東京都千代田区、月刊事業構想2018年7月号参照)は、衛星データ解析システムの開発を手がけるスペースシフト(東京都港区)と共同で、衛星データとSNS情報の解析技術を融合させた「総合インテリジェンスシステム」を開発する。2020年9月11日に発表した。

「総合インテリジェンスシステム」は、スペースシフトの衛星データのAIによる自動解析技術と、JX通信社のSNSの投稿内容からAIを用いて自動解析する技術を組み合わせたもの。世界中のあらゆる事象を広範囲に精度高く自動解析することができる。

例えば、台風などで浸水被害が発生した際の浸水域や、浸水の深さなどの被害状況の解析において、取得できる地上の解像度に限界がある衛星データの解析情報をSNSの解析データで補完することで、ある地域の高精度なデータを広範囲に適用することを可能にする。洪水などの被害範囲を、短時間で広範囲・高精度に推定できるようになると期待される。

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