量子計算スタートアップのJij 2億円を調達

Jij(東京都文京区)は、ANRIおよびDEEPCOREをリードインベスターとして、みらい創造機構を引受先とする第三者割当増資を実施し、約2億円を調達したと2020年8月27日に発表した。

調達した資金は、企業向け最適化クラウド「Jij-Cloud」の開発の加速と、スマートシティの実現に向けた最適オペレーション計算の新プラットフォーム構築に充てる。並行して、研究者やエンジニアの採用も強化する。

Jijは、これまでの計算手法では計算が困難な問題の解決に向け、量子技術をベースにイジングマシン・アルゴリズムを活用した組合せ最適化の実用化研究を行っている企業。量子アニーリングにより、質・量ともに膨大な予想データや制約条件の中で、最良の判断を下す計算を行うことを目指している。「Jij-Cloud」は、イジングマシンや量子アルゴリズムの専門知識を必要とせずに、簡単に量子最適化技術を扱えるミドルウェアで、既にベータ版を一部企業向けに提供している。

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