NEC 兵庫県宝塚市と窓口申請のデジタル化に向け実証実験を開始

2020年6月18日、NECと兵庫県宝塚市は、窓口申請のデジタル化に向けた実証実験を開始することを発表した。2020年6月22日から開始する。申請者が事前にスマートフォンで申請を入力しておくことで、窓口での滞留時間や、庁舎内の物品に接触する機会を減らす。

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、自治体庁舎への来庁者や職員の感染防止策が喫緊の課題とされている。特に、住民異動など一部の届出は法律で窓口での手続きが義務付けられており、感染リスクを低減する対策が求められている。そこで宝塚市では、住所変更の届出と住民票の写しの申請における申請者の窓口滞留時間削減を目的とした実験を行う。NECソリューションイノベータの「NEC窓口改善ソリューション」を用いて、スマートフォンと非公開情報を搭載できるQRコードで申請書をデジタル化し、「書かない」「触らない」衛生的な窓口申請の仕組みを提供する。

具体的には、来庁者が事前にスマートフォンなどで専用のWebサイトにアクセスして届出内容を入力すると、システムが申請情報を変換してSQRCを作成する。これを持参すると窓口の職員がSQRCを読み取り、発行された帳票で申請内容を確認することで受付が完了する、というものだ。SQRCは専用機器でなければ読み込めないため、情報漏洩のリスクも抑制できる。

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