経産省 「健康投資会計ガイドライン」を公表

 

経済産業省は、企業が従業員の健康維持に対して投資する「健康投資」に関するガイドラインを2020年6月12日に発表した。

健康投資管理会計ガイドライン」と名づけたもので、2019年9月から、「健康投資の見える化」検討委員会で検討していた。企業の健康経営への取組を活発化させることを期待している。

このガイドラインでは、管理会計の手法により、従業員の健康に資する活動の費用と、その活動によって得られる効果を把握するため量的・金銭的指標を用いる。健康の定義は幅広く、指標だけで全てを表現することはできないが、数値で評価することで個人・組織が合理的な判断や行動をとりやすくなる。また数値による分析は、従業員と事業主、地域社会、株主など立場の異なるステークホルダーが、健康について共通の見解を持つことにも役立つ。

経産省では、ガイドラインの活用により、健康経営に取り組む企業が資本市場などから適切に評価されるようになることを期待している。日本の企業文化として、健康経営の考え方が広まり、定着することを目指す。

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