ヤマハ 音響通信モジュールを提供開始 新しい生活様式に対応

2020年6月9日、ヤマハはソーシャルディスタンスを保つ「新しい生活様式」に対応したサービスを作成できるキット「SoundUD 音響通信モジュール」の提供を開始したことを発表した。

音響通信は、スピーカーから出る音に通信ができる特殊な音(トリガー音)を乗せ、音の聞こえる範囲にあるスマートフォンなどのデバイスに情報を伝えることができる、SoundUDの核となる技術。この技術を活用した「SoundUD 音響通信モジュール」は、現在提供されている既存のアプリやサービスに組み込むだけで、サービスの非接触化や、一度に一対多の素早いやり取りを実現する機能を追加することができる。

例えば、車内や店舗といった特定の場所にいる人にだけ情報を届ける、その場にいる人全員に同じサービスを一度に提供し、アプリ側の制御によって提供コンテンツを変更することなども可能。また、電波ではなく音で情報を伝達するため、他の通信技術との併用が容易な点も特徴だ。

このモジュールは300を超える企業や団体によって共通規格化され、音響通信協会が認定している音響通信技術を使用している。既にキャッシュレス決済や電車の混雑緩和サービス、ポイントカードアプリといったサービスで利用が始まっている。

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