プランツラボラトリー 東北新幹線高架下に屋内農場を設置へ

プランツラボラトリー(東京都港区、月刊事業構想2020年1月号参照)は、JR東日本グループ、芙蓉総合リース(東京都千代田区)と連携し、東北新幹線(大宮駅〜小山駅間)の高架下に省エネ型屋内農場システム「PUTFARM」を設置し、グリーンリーフ等の栽培および販売をする。2020年4月21日に発表した。この事業では、プランツラボラトリーが「鉄道高架下農場株式会社」(埼玉県さいたま市)を設立し、運営にあたる。

プランツラボラトリーは、PUTFARMという東京大学との共同研究により植物工場システムを開発し、植物工場に関するコンサルティングなどを行なっている企業。PUTFARMは従来の植物工場と比べて導入コストやランニングコストが低く、さらに既存の建物や限られた範囲にも設置が可能。

これまで鉄道高架下用地は騒音・振動等の問題や、橋脚が一定間隔で設置されているため建物の規模・形状が制限されるといった理由で、土地の活用方法が限られていた。今回設置するPUTFARMはさいたま市北区に位置しており、首都圏の消費地の中での栽培が実現する。安全・安心な無農薬野菜を、新鮮なまま食卓まで届けられるほか、物流コストも低く抑えることができる。

今後もプランツラボラトリーは、鉄道高架下用地における栽培ノウハウを蓄積し、さらなる鉄道高架下用地の有効利用に向け事業の拡大を目指す。

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