セールスフォース 全国の保健所に業務支援パッケージを無償提供

2020年4月13日、セールスフォース(東京都千代田区、月刊事業構想2020年3月号参照)は、新型コロナ保健所業務支援クラウドパッケージを、全国の保健所へ無償で提供することを発表した。同パッケージは3月30日から千葉県船橋市の保健所で運用を開始している。無償提供期間は2020年9月30日までを予定している。

国内の保健所は、新型コロナウイルス感染拡大を受け、同ウイルスへの対応と並行して、業務対応のための体制強化を急速に進めている。国や県への報告書作成に時間がかかること、業務フローやヒアリング内容が流動的に変化するため収集作業や報告が煩雑になること、また手書きでヒアリング内容をまとめるため進捗管理などが難しいなど、多くの課題を抱えている。

新型コロナ保健所業務支援クラウドパッケージは、これらの課題を解決することを目的に提供する。全国の保健所間で、迅速な情報共有を実現することも目指す。同パッケージには問い合わせ管理機能、PCR検査管理、疫学調査管理、濃厚接触者管理、各種集計管理などの機能を含む予定だ。

保健所への導入・運用支援は、セールスフォースのパートナー会社を通じて進めていく。パートナー会社は以下の通り。

・アクセンチュア
・ウフル
・ケイズコーポレーション
・ソフィア
・デロイト トーマツ コンサルティング
・ユー・エス・イー

さらに、LGWAN(閉域網接続)に賛同したパートナー会社は以下の通り。
・NTTコミュニケーションズ(VPN)
・両備システムズ(LGWAN-ASP)

医療イメージ.jpg