DROBE AIが商品リコメンドするスタイリングサービスを開始

DROBE(東京都渋谷区)は、2020年3月13日、人間のスタイリストとAIが顧客のし好・体形・予算に応じた商品を定期的に届けるサービス「DROBE」を開始した。DROBEは2019年4月に設立された、インターネットを介した女性向けのパーソナルスタイリングの提供と、商品の販売を手掛ける企業。

AIは自社で開発した「スタイリングAI」。顧客ごとに、参画する100以上のブランドの10万点の商品の中からAIが商品を推薦し、DROBEのスタイリストがAIからの推薦を調整してスタイリングをする。実際に発送する前に顧客に商品画像を送付し、テイストをすり合わせ、選定のポイントをカルテに記載して、商品と共に発送していく。顧客は気に入った商品は購入し、不要なものは返送する。

代表取締役CEOの山敷守氏は、「AIの導入により、スタイリストが商品を検索する時間を短縮できました」と話す。AIを導入する前には、スタイリストはコーディネートを考えるために、何度も商品を検索する必要があった。なお、AIなしでスタイリングした際の購入率と、AIレコメンドを経由した購入率を検証したところ、同等あるいはAIなしの場合を超えていた。

DROBEは2019年9月に一般の人向けのβ版の提供を開始しており、これまでのところ主な会員は30代・40代の女性だ。自分のファッションに不満を持つ人が、年齢に合わせたコーディネートや、着こなしのアドバイスを目的に利用している。商品を提供するアパレルブランドからは、新しい顧客への接触の機会創出、購入・非購入の理由などのデータ収集がメリットとして評価されているという。

山敷氏は、2020年度のビジネス上の目標として、AIの強化を挙げた。2021年には10万人の会員を獲得したい考えで、男性にも顧客層を拡大したい考えだ。アパレルブランドなどに向けたAIの提供も視野に入れているという。

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