筑波大発ベンチャー つくばで多言語デジタル問診票の試験開始

2020年3月13日、筑波大学発のベンチャーAmbii(茨城県つくば市)は、12カ国語に対応したデジタル問診票(以下Ambii問診票)の試験導入をつくば市のクリニックで開始したことを発表した。「令和元年度つくばSociety5.0社会実装トライアル支援事業」と「スタートアップ賞」を同時受賞し、つくば市スタートアップ推進室からの支援を受けてのこと。

Ambiiは、外国人が日本でクリニックを探し、診察を受けて帰るまでのフローを支援するプラットフォームをつくることを目的としているベンチャー。現在、多言語で医師を検索できるサイト、医療システムに関する質問やクリニック予約代行などを受ける医療コンシェルジュといったサービスを公開している。

Ambii問診票の特徴は3つ。(1)外国人患者が自分の言語で入力できる、(2)QRコードを読み込んで自分のスマートフォンで入力できる、そして(3)クリニックは日本語で問診内容を確認できる。

つくば市は、IoTやロボット、AIなどの技術を社会生活に取り入れて、Society5.0の社会実装に向けた実証実験を目的に、「令和元年度つくばSociety5.0社会実装トライアル支援事業」を実施。全国から公募した社会実装アイデアを採択し、支援しているところだ(月刊事業構想2019年6月号参照)。

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