オムロン、IBM、清水建、三菱自ほか 視覚障害者支援技術のコンソ設立

2020年2月6日、一般社団法人 次世代移動支援技術開発コンソーシアムの設立が清水建設中央研究所(東京都江東区越中島)で発表された。

同コンソーシアムの参加者は、アルプスアルパイン、オムロン、清水建設、日本アイ・ビー・エム、三菱自動車工業の5社と米国カーネギーメロン大学。最新のAIとハードウェア技術を持ち寄り、視覚障害者の「情報」と「移動」の障壁を取り除く次世代の支援技術を実現し、社会実装に向けた提言を行う。技術開発、実証実験、社会実装の3つを柱に、長期的な視点に立ち、自由度の高い活動を行う。

設立発表会では、現在開発中である、AIを活用した移動・コミュニケーション支援のための統合技術ソリューション「AIスーツケース」が披露された。軽量化と動作の安定性・操作の快適性を図り、2020年から3ヵ年で社会実装を目指す計画だ。

自身も視覚障害を持ち、同コンソーシアムの発起人兼技術統括者である浅川智恵子氏(IBMフェロー・米国カーネギーメロン大学客員教授)は「街を無目的にそぞろ歩くといったハードルの高い行動も実現できるよう、構想を進めたい」と語った。

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