企業メセナ協議会「メセナアワード2019」 竹中工務店などが受賞

2019年10月18日、公益社団法人 企業メセナ協議会は、「メセナアワード2019」の受賞企業を発表した。

今回のメセナ大賞は、竹中工務店が「木造モダニズム建築『聴竹居(ちょうちくきょ)』による社会貢献活動と建築文化発信」で受賞。聴竹居は、1928年に建てられた建築家・藤井厚二の自邸で、日本の気候風土と欧米の様式を融合させた「日本の住宅」の理想形の1つとされる。同協議会の認定・顕彰部会長である片島康彦氏(写真)は、「地域主体の建築文化発信と、地域に対するシビックプライドの醸成」が評価されたと報告した。

メセナアワードに選出された企業に対し、理事長の尾崎元規氏は、「いずれの企業も自社で有する資源を進化させ、社会貢献へ持続的に活かしていることには目を見張らされる。文化の祭典でもある2020オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、企業の文化活動の一層の充実を期待したい」と講評した。

「メセナアワード」は、企業による芸術・文化を通じた社会創造の観点で特に優れた活動を顕彰するもので、1991年に「メセナ大賞」として同協議会に創設され、2003年より現呼称に改められた。以来、前年度に実施されたメセナ(芸術・文化振興による豊かな社会創造)活動を自薦・他薦で毎春公募し、優れたメセナ活動7件(「メセナ大賞」1 件、「優秀賞」5 件、「特別賞・文化庁長官賞」1 件)を選定し表彰している。

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