凸版印刷 新型マンモグラフィーのベンチャーに出資

 凸版印刷とIntegral Geometry Science(IGS社、神戸市)は、新しい乳がん検査機の実用化を目指し協業したと2019年9月13日に発表した。IGS社は神戸大学発のベンチャー企業。凸版印刷は同社に出資する。

協業の目的は、微弱なマイクロ波を使用した乳がん検査「マイクロ波マンモグラフィ」の実用化。両社で協力して器材を開発する。具体的には、検査の際に必要となる乳房表面に張り付ける座標シールを凸版印刷からIGS社に提供していく。

IGS社は、神戸大学数理データサイエンスセンターの木村建次郎教授と木村憲明博士が2012年に設立した企業。「波動散乱の逆問題」を解析的に解くという世界で初めての研究成果を基に、高精度・高速に3次元画像を再構成する「マイクロ波マンモグラフィ」のプロトタイプ機を開発している。

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