鳥取のフードベンチャー 事業開始へ資金調達を実施

2019年7月19日、スマートスターチ(鳥取県八頭郡八頭町)は、鳥取銀行などが共同出資する「とっとり地方創生ファンド2号」から、事業開始に伴う資金調達を実施したことを発表した。

スマートスターチは、天然バナナを主原料としたレジスタントスターチの高純度抽出に成功し、商品化を進めている。レジスタントスターチとは、食物繊維のような難消化性でんぷん。無味無臭の白色粉末で、小麦粉と置き換えることでパンやパスタを作ったり、コーンスターチに置き換えることでスマートフードに転換できるなど、様々な使用方法がある。医療関係者や研究者からも注目され、便秘の解消、ダイエット、糖尿病や大腸ガン予防など、多様な健康機能が期待されている。

同社は今後、大学や研究機関との共同研究でエビデンスづくりを進めていく予定だ。2019年10月に、国内パイロットプラントでの製造を開始し、年内に国内マーケットで発売、更に2020年度には量産化のためにバナナ生産国でのプラント開設を目指している。

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