経産省サプライチェーンイノベーション大賞 キユーピーが獲得

経済産業省が事務局を務める製・配・販連携協議会は、「サプライチェーン イノベーション大賞 2019」の受賞者を決定し、2019年7月5日の製・配・販連携協議会総会/フォーラムで表彰を行った。この賞は、サプライチェーン全体の最適化に向け、製・配・販の各部門が協力して優れた取組を行っている企業を表彰するもの。今回は共同提出を含む合計12社から応募があった。

大賞は、持続可能な食品物流の実現に努力したキユーピーが獲得した。同社は昨年度、ライオン、パレットレンタルと協力し、トラックによる常温品の共同輸送を30回実施。往復実車率99.5%という高効率な輸送を実現した。また、キユーピーモーダルシフト推進協議会を立ち上げて鉄道コンテナを共同利用する、年末の翌々日配送の取り組みも実現するなどしている。

サプライチェーンイノベーション大賞・優秀賞は、加藤産業、三井食品、それにフジと花王グループカスタマーマーケティングの2社連名チームの3者が受賞した。加藤産業は、輸送時のパレタイズ情報をデータ連携し、入荷検品作業の簡略化を図った。三井食品は、他メーカー10社との協業物流や、荷下ろし作業の工程見直しなどを実施した。フジ・花王グループカスタマーマーケティングは、負担の大きい店舗での補充業務を、商品の発注数量を見直すことにより低減する活動が認められた。

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