富士フイルム 島根のベンチャーに3億円を出資

富士フイルムは、2019年6月19日、島根大学発の再生医療ベンチャーのPuREC(島根市)の第三者割当増資を引き受け、3億円を出資したと発表した。PuRECは、ヒト骨髄由来の間葉系幹細胞を用いた再生医療製品の実用化を目指している企業。出資に当たり、PuRECの再生医療製品の開発・製造受託に関する業務提携契約も締結した。

PuRECは、低フォスファターゼを原因とする先天性骨形成不全症を対象に治療法の研究開発を進めている。今回の資本・業務提携により、富士通は同疾患に対する再生医療製品の開発・製造・販売ライセンス導入の優先交渉権を取得する。また、PuRECより、再生医療製品のプロセス開発や薬事コンサルティングなども受託していく。

PuRECは、島根大学の松崎有未教授が開発した特殊な間葉系幹細胞「REC(Rapidly Expanding Cells)」の作製技術を用いて、再生医療製品の実用化に取り組む企業だ。現在同社では、低フォスファターゼを原因とする先天性骨形成不全症に対する再生医療製品の研究開発のほか、「REC」を研究用途向けに販売している。

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