OKIと早稲田大学 スマホによる健康促進システムの長期効果を確認

2019年6月13日、沖電気工業(OKI)と早稲田大学は、共同開発を進めている、「健康増進プロンプトシステム」の長期実証実験の効果を確認したことを発表した。これは、スマホを用いて健康を増進させるというシステムだ。

 「健康増進プロンプトシステム」は日常生活における不摂生が引き起こす様々な疾患を予防するために、早稲田大学の学術研究の成果を利用し、開発された。利用者の状況をもとに、リアルタイムで生活習慣を改善させる合図などをスマートフォン上に表示させる。OKIと早稲田大学はこのシステムを2017年度から開発しており、2018年度には1カ月の実験も行った。

 今回の実証実験は3カ月間で、システムの改良確認と実験期間の長さが利用者に与える影響を調査するため、埼玉県所沢市近隣在住の93名を対象に実施した。対象者の自覚調査では、階段の昇降が楽になったなど、4割が日常行動における変化を自覚したという結果を確認した。

 今回の結果を受け、両社はこのシステムの健康経営を目指す企業や、自治体の住民向け健康指導スポーツジムなど民間の健康サービス企業の会員向けサービスなどへ展開を目指す。また、運動や食事以外で日常行動を変えていける手法をシステムに取り入れていくことも検討する予定だ。

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