経産省 人口制約下での成長について「グローカル成長戦略」を発表

経済産業省は、2019年5月15日、「グローカル成長戦略」を発表した。経済産業大臣政務官の滝波宏文氏が座長を務める「グローカル成長戦略研究会」が策定したものだ。

人口減少の最前線である地方が経済的に成長するためには、(1)地方企業を世界市場に直結させ、ビジネスの国際化を進めること、(2)キャッチアップ型からフロントランナー型の成長への転換と、ダイナミズムのある経営を行うこと、が重要だと同戦略では指摘している。そして、中小企業の製品輸出、農林水産物・食品の輸出、インバウンドの取込みの3つの観点から様々な施策を取りまとめた。

同戦略では、工業製品、農産物共に、高付加価値化や、輸出先での情報収集・マーケティング、海外進出のための人材確保・育成が重要であると指摘。これを実現するために、大学・公設試験場・産業技術総合研究所などによる支援を強化したり、中核人材を都市部から地方へと呼び寄せるモデルを構築する。販路の開拓では、JETROの国内外拠点の活用や、越境ECの活用などを強化していく(関連記事)。

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