エコマリンパワーと日本海事協会が提携 風力・太陽光船の試運転へ

エコマリンパワー(福岡市)は、2018年11月6日、日本海事協会との協力を開始したことを発表した。同社が開発中の、太陽光と風力を利用した船舶ソリューション「EnergySail」の海上試運転に関する設計要件と問題点を確認することを目的としている。

EnergySailは、海上での使用に耐えるソーラーパネルを付けた硬帆で、航行中の船に、風と太陽からの再生可能エネルギーを供給する。気象条件に合わせて自動的に配置を変更し、悪天候の時には降下させ、格納する。この新しい帆を使うことで、船舶輸送の燃料消費量を減らし、二酸化炭素排出量を削減することが可能になる。

今回の協力範囲は、自動制御システムの操作、ソフトウェア・ハードウェアの安全対策、海上試運転中に使用する設置方法を含む。両者の協力には、EMP社の戦略的パートナーである寺本鉄工所、古河電池、ケーイーアイシステムも参画する。EnergySailの陸上試験は、寺本鉄工所の尾道 Marine Tech Test Center (MTTC) にて実施する計画だ。

EMP_energysail.jpg