国交省 海運でのゼロエミッション達成へプロジェクトを立ち上げ

国土交通省は、「国際海運GHGゼロエミッションプロジェクト」を立ち上げることを2018年8月6日に発表した。温室効果ガスを排出しない海運を目指し、産学官公が連携する。1回目の会合は、日本船舶技術研究協会の主催、国交省海事局の共催で、2018年8月8日に開催する。

2018年4月に、国際海事機関(IMO)において、国際海運分野からのGHG排出量を2050年に半減させ、今世紀中早期にゼロを目指すことなどを含む「GHG削減戦略」が採択された。2023年までの合意を目指す短期対策と、2030年までの合意を目指す中期対策などに関する国際交渉が今後、開始される。今回のプロジェクト立ち上げは、これらに向けて積極的に貢献しつつ、日本の競争優位性を確保するためのものだ。

プロジェクトでは、(1)省エネ・脱炭素分野における世界の動向、(2)日本の競争優位性を高めるために必要な技術開発課題、(3)市場への影響を踏まえた国際基準やインセンティブ制度の在り方、などを包括的に検討する。そして、それらを推進するための関係者の役割分担や、作業計画を取りまとめる計画だ。

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