東京會舘、2019年1月開場の新本館構想「伝統とモダン」が息づく空間へ

東京會舘(東京都千代田区、渡辺訓章社長--写真)は、2019年1月8日(火)、新本館を開場する。2018年5月23日(水)、その構想概要を報道陣に公開した。

1922年、「世界に誇る施設ながらも、誰でも気軽に利用できる、人々の社交場」として皇居前に開場した東京會舘。ルネッサンス様式の荘厳な外観や、一面大理石が続くロビー、大シャンデリア3基を備えたバンケットなど、壮麗な建物が注目を浴びた。二代目本舘は1971年に竣工。谷口吉郎氏によるモダンな建築様式が評判となった。

ホテル業界は現在、外資系ラクジュアリー施設の相次ぐ開店で競争の激化を迎えている。渡辺社長は、2022年の創業100周年を前に「ニュー・クラシックス(新しくて伝統的)」をコンセプトに掲げ、「人々の社交場」としての守るべき伝統を継承しつつ、外部のプロフェッショナルの力を借りながら大きな変革を進めてきた。

まず、三菱地所・東京商工会議所との3社による共同で、大型の車寄せやMICEの受入れに対応した大規模宴会場を設備として備える。また、全体コンセプトの統括にブランドプロデューサーの柴田陽子氏を迎え、現代性を採り入れて顧客に新鮮な経験を提供する。伝統料理に加え、フランス料理長を創業後初めて外部から招聘。婚礼部門ではテイクアンドギヴ・ニーズ社との協業でマーケティング・接客スキルの向上に努める。更に、「敷居が高い」とされてきた従来のイメージを覆し、多種多様な利用を提案し、新たな顧客の開拓にも励んでいくという。

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