竹のみを燃料とするバイオマス発電所が起工 山陽小野田で

 

藤崎電機(徳島県阿南市)は、竹のみを燃料とするバイオマス発電所を、山口県山陽小野田市に建設する。2017年10月17日に起工式を行った。

 

竹を燃料として専焼する発電システムは、ドイツ企業のランビォンエナジーソリューションズと共同開発した。山口県は竹を伐採・チップ化し、燃料とする実証事業(2013年度~2015年度)を行った実績がある。安定して燃料用の竹を供給する体制が確立しやすいことなどの理由で、山陽小野田市を発電所の立地として選んだ。

 

1基目の発電所は、2017年12月に着工し、2019年1月に操業開始を計画している。年間発電量は1万5800MWh、投資額は21億8000万円。年間約8223トンの二酸化炭素削減効果を見込む。また、繁茂しすぎた竹林の処理という、各地で問題とされている課題を解消する手段としても期待している。

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起工式に参加した藤崎電機の藤崎耕治社長