植物の熱耐性を向上へ 静大、三重大、新潟大、メニコンが共同研究

静岡大学、三重大学、新潟大学、メニコンは、「植物熱耐性向上資材研究開発コンソーシアム」の設立式を2017年10月16日に行い、静岡大学内に専用研究室を設けたと発表した。

 

地球温暖化により、平均気温が上昇する中で、農作物が熱によりダメージを受け、品質が低下するケースが相次いでいる。同コンソーシアムでは、植物の熱耐性を向上する資材を2019年にも商品化することを目指す。

 

同コンソーシアムは、2014年に開始した、静岡大学グリーン科学技術研究所とメニコンの共同研究から派生した組織。同研究所の原正和教授は、植物に対する熱ショック応答について研究する過程で、植物に熱耐性を与える有用物質を発見している。

研究代表者は、原教授の他、三重大学生物資源学部の平塚伸教授、新潟大学農学部の三ツ井敏明教授、メニコン生産開発統括本部の杉江稔正課長。

Menicon_Heat1710.jpg

静岡大学静岡キャンパスにコンソーシアム推進室を設置した。左から、原教授、三ツ井教授、石井潔静岡大学長、杉山氏、平塚教授