キリンHD 米国の「カーボンニュートラル食品」企業に出資

キリンホールディングスは2022年9月5日、CVCファンドKIRIN HEALTH INNOVATION FUNDを通じて、カーボンニュートラル食品の開発・販売を行う米国のNeutral Foodsに出資したと発表した。食品産業の脱炭素化をミッションに掲げるNeutral Foodsへの出資と協働により、キリンは気候変動問題の解決や脱炭素化に向けた可能性を探索していく。

2021年設立のNeutral Foodsは、米国で初となるカーボンニュートラル食品企業であり、現在はカーボンニュートラル認証をうけた独自ブランド「neutral」の牛乳を販売。バリューチェーン全体におけるGHG(温室効果ガス)排出量を厳密に計測し、牧場と連携してGHG排出量を削減する取り組みを継続的に行うとともに、カーボンオフセットを活用することでカーボンニュートラルな製品を実現している。今後は牛乳に加えて、牛肉やバターなど畜産分野で幅広くカーボンニュートラル商品を開発・発売予定。 

キリンは長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027」に基づき、既存事業の酒類・飲料事業と医薬事業に加え、グループの発酵・バイオ技術をベースにヘルスサイエンス事業の立ち上げ・育成を進めている。2020年にはグローバル・ブレインと共同でCVCファンドを設立、国内外のヘルスサイエンス領域に関連したスタートアップ企業へ投資を行っている。

ニュース3カーボンニュートラル食品0905

Neutral Foodsのカーボンニュートラル牛乳「neutral」