スタートアップ4社と京都市 回遊観光実現とオーバーツーリズム解消へ連携
Airporter(東京都中央区)、Bounce Japan(東京都渋谷区)、RelyonTrip(大阪府大阪市)、GRACY(大阪府大阪市)のスタートアップ4社による「MACHI HOP PROJECT」は2025年11月28日、同プロジェクトの第2弾を京都市と連携して11月28日より開始すると発表した。同プロジェクトは、自治体との協働を通じて各社の強みを活かしたサービスを提供することで、観光客の分散と街全体での回遊を促し、オーバーツーリズムおよび観光客一極集中による地域間の観光経済格差を解消することを目的としている。第1弾は、2025年9月より東京都台東区と連携して実施していた。
「MACHI HOP PROJECT」では、Airporterが提供する手荷物当日配送サービス、Bounce Japanが提供する手荷物預かりサービスのスポットを主要商業施設などに拡大し、荷物の負担をなくした「手ぶら観光」を可能にする。また、RelyonTripが運営する旅行の計画アプリ「Sassy(サッシー)」により、人気エリア以外のまだ知られていないスポットの魅力を発信し、京都市全体の回遊を促進。さらにインバウンド観光客向けの現地ガイドサービスを行うGRACYにより、日本ならではの文化体験ができるスポットへ、日本人ガイドが直接アテンドする。4社はこのようなサービスの連動により、手荷物預かりスポットの拡充と知られざる観光資源の発信を同時に実現し、オーバーツーリズムや地域間格差の是正に貢献することを目指す。
同プロジェクト発起人の菅原拓実氏は、「MACHI HOP PROJECTは、台東区での実証を通じて、手荷物の負担を取り除くことが観光動線の分散と地域経済の循環への可能性だと感じました。今回の京都市での展開は、その成果を発展させる第2弾となります。祇園・東山・嵐山など観光客が集中する京都において、手ぶら観光がもたらす自由な街歩きは、細い路地や工房、ローカルな文化に触れる機会を広げます。観光と生活の調和を目指し、京都全域の魅力を最大化する新しい観光モデルを構築します。MACHI HOPを単なるサービスではなく、『観光体験の自由を取り戻す社会運動』として全国へ広げてまいります」と語っている。