発電窓ガラス開発のOPTMASS 1.6億円の資金調達を実施
発電する窓ガラスの技術開発を行う京都大学発のスタートアップ、OPTMASS(京都府宇治市)は2023年7月26日、リアルテックファンドとサムライインキュベートを引受先として1.6億円の資金調達を実施したと発表した。これにより累計資金調達額は2.05億円となり、この資金は発電窓ガラスのキーマテリアルである高品質ナノ粒子の量産技術開発に使用される。
同社は、未利用エネルギー資源である赤外域の太陽光(熱線)を有効利用するために、熱線を選択的に吸収して電力に変換する透明な発電ガラスの開発を進めている。今回調達した資金は、ナノ材料の開発に精通したエンジニアリングチームの強化や、材料の製造販売に特化した事業開発チームの組成、熱線遮蔽能を有するナノ粒子の大量生産技術の開発、熱線で発電する発電窓ガラスの研究開発などに充てられる。
OPTMASSは「街を森に!!」を合言葉に、2021年10月に設立。熱線を吸収して発電する窓ガラスのほか、次世代の熱線遮蔽材の開発を行っている。最先端のものづくり技術を駆使してキーマテリアルである高品質ナノ粒子の量産技術開発を進めることにより、2027年の発電窓ガラスの社会実装を目指している。