ファームノートHD 総額8.4億円の資金調達を実施

酪農DXに取り組むファームノートホールディングス(北海道帯広市、月刊事業構想2023年8月号参照)は2024年4月19日、2023年5月から2024年2月にかけて、グループ全体で総額8.4億円の資金調達を実施したと発表した。これにより、同社の累計資金調達額は約53億円となった。

資金調達は、オハヨー乳業、明治ホールディングス、日本政策投資銀行、出光興産、札幌イノベーションファンド、トモヱ乳業、千葉道場2号、KOBASHI HOLDINGSなどを引受先とした第三者割当増資と、日本政策金融公庫、帯広信用金庫からの借入の2種類で実施された。同社は今回の資金調達により、遺伝・育種改良事業の強化・推進、酪農・畜産DX製品群の拡大・強化、顧客基盤拡大に向けたカスタマー・サクセスの充実化とクロスセルの推進などを行っていく。

ファームノートホールディングスは、子会社のファームノートを通じて、酪農・畜産(乳用牛・肉用牛生産者)向けのDXソリューションや遺伝・育種改良関連商品の提供により、生産現場の生産性と経営の改善を支援している。中でも、酪農生産者向けに乳牛から遺伝子情報(ゲノム)を採取し、その解析結果をクラウドで提供するサービス「Farmnote Gene(ファームノート ジーン)」は、国内遺伝子検査市場の約3割のシェアを獲得し、酪農DXを加速させている。

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