イオンモールと関西大 新たな移動式販売事業の実証実験を開始
イオンモールと関西大学は2023年7月19日、新たな移動式販売事業「PARADE MARKET」の実証実験を開始すると発表した。数理モデルにより最適な販売場所や販売時間を予測し、最適な巡回ルートを提案する仕組みの構築を目指す。
イオンモールは2023年7月20日に大阪市都島区の「イオン京橋店」跡地に再開発までの暫定利用施設として「FULALI KYOBASHI」をオープン。同施設では移動式販売事業「PARADE MARKET」を展開し、同施設を活用して関西大学総合情報学部教授の友枝明保氏、先端科学技術推進機構客員研究員の佐々木多希子氏と共同で実証実験を行う。
移動販売車は人の集まる場所とニーズに応じた出店が可能だが、出店場所、時間帯、天候、商品などの様々な要因が関係して売上予測は難しい。そのため実証実験では「必要な時に、必要な場所に、店舗を届ける」こと、「貸し出しする移動販売車の売上を最大化する」ために、数理モデルを用いて、基本データの収集を行い、最適な販売ルートを模索する。
具体的には機械学習により過去のデータから販売場所や販売時間ごとの売上を予測、その予測から最適なルートを提案し、移動販売車のシフトを出力する。「PARADE MARKET」ではイオンモールが移動販売車と出店場所の貸出サービスを行う予定で、実証実験を貸出サービスの品質向上に役立てる方針。
実証実験のイメージ