ミンカブ、NTTデータ、SBI 提携しAIと金融データで新サービス創出へ
ミンカブ・ジ・インフォノイド、NTTデータ、SBIホールディングスの3社は2026年9月17日、金融領域における新サービスの企画・開発・提供と、金融機関・金融事業者のDX(デジタルトランスフォーメーション)支援の高度化を目的とした業務提携契約を締結したと発表した。金融機関の業務高度化から個人の資産形成支援まで、B2B・B2B2C・B2Cをつなぐ金融情報・ソリューションを継続的に生み出す構想を掲げる。
提携の背景には、AI技術の急速な進展、個人の資産形成ニーズの拡大、金融機関における業務効率化・高度化の要請がある。従来の金融サービスや業務プロセスそのものの変革が求められる中で、3社はそれぞれの強みを持ち寄る。
NTTデータは金融ITの知見とAI・クラウドなどの先端技術、幅広い顧客基盤を有し、共同事業では基盤の設計・構築と金融機関への展開を担う。SBIグループは銀行・証券・保険にまたがる多様な金融機能と地域金融ネットワークを生かし、サービスの企画・改善と実証の場を提供する。ミンカブは20年以上にわたり蓄積した市場データや金融コンテンツ、「株探」などを通じた個人投資家との接点を強みに、企画・開発を担う。技術、顧客基盤、コンテンツという補完関係を、一つの事業推進体制に束ねる構図である。
共同事業は3つの領域を対象としている。第一が金融サービス・業務高度化ソリューションで、営業支援AI、AIによるリサーチ・アナリスト業務の高度化、コールセンター業務へのAI活用に加え、投資教育や資産形成支援を想定する。第二が金融データ・メディアを活用した新サービスで、投資家向け情報提供、金融機関・上場会社向けのマーケティング支援、IR支援サービスの構築を進める。第三が次世代金融サービス・インフラの検討で、Web3金融などの調査・研究と事業化を視野に入れる。3社は共同事業テーマごとに検討・推進体制を構築し、企画・開発と実証を順次進める方針だ。
事業提携と並行して資本関係も動く。NTTデータはミンカブの既存株主から同社株式239万2900株を追加取得し、既保有分と合わせて251万7800株を持つ、議決権比率約16.38%の筆頭株主となる見込み。SBIは第二位株主として資本関係を継続する。あわせて、ミンカブが保有するライブドアの全株式をSBIグループへ譲渡することでも合意した。SBIの発表によれば、譲渡対価は75億円。ライブドアはSBIが構築を進める「ネオメディア」戦略に組み込まれることになる。