廃漁網アップサイクルのamuとUCCが共創 気仙沼漁師と魚料理に合うコーヒー開発
廃漁網のアップサイクル事業を手がけるスタートアップのamu(宮城県気仙沼市)とUCCグループは2026年9月17日、宮城県気仙沼市の漁師と共同開発したコーヒー「気仙沼港 大漁祈願船出ブレンド」をUCC公式オンラインストアで発売した。海の環境保全と漁師への敬意、地元の食文化の応援を掛け合わせた地域共創型プロジェクトの一環だ。
(左から)「海を旅するコーヒーセット」(6600円、税込・送料無料)、「UCC気仙沼港 大漁祈願船出ブレンド ワンドリップコーヒー6杯分セット」(1000円、税込)
同商品の開発過程では、UCCコーヒーアカデミーの講師が気仙沼を訪れ、漁師向けのコーヒー教室と試飲会を実施。漁師自身が飲みたいと感じるブレンドを選定したうえで、メカジキや「もうかの星」(サメの心臓)といった地元の魚料理と合わせた試飲を重ね、味覚設計を進めた。完成したブレンドは、コクを保ちながら酸味と苦味のバランスに優れ、魚料理のうまみを引き立てる味わいに仕上げた。
商品は、ワンドリップコーヒー6杯分とamuca®の漁網アップサイクルトートバッグを組み合わせた「海を旅するコーヒーセット」と、「ワンドリップコーヒー6杯分セット」の2種類。バッグの生地には、サメやメカジキを獲る大目流し漁で使われた漁網を用いた。9月21、22日に宮城県気仙沼市で開催される「KESENNUMA ISARIBI FESTIVAL 2026」にはコラボブースを出展し、試飲やフードペアリング体験、アップサイクル商品の展示販売を行う。
amuは2023年5月設立のスタートアップで、「いらないものはない世界をつくる。」をビジョンに掲げ、全国の漁港で回収した廃漁網を自社開発の再生素材「amuca®」へ再資源化する事業を展開している。使用済みの漁網は塩分や汚れを含み分別が必要な場合も多く、焼却やリサイクルが容易でないため、多くが埋め立て処分され、高額な処分費用が漁業者の経済的負担となってきた。amuは廃漁網をamuca®として再生させることで漁業者の廃棄コスト削減に取り組むとともに、テキスタイルデザインやトレーサビリティのストーリーを通じて地域産業の文化的価値を伝える循環型ブランドを目指している。