オイシックス・ラ・大地のCVC 食品保存期間延長技術のAKORN Technologyに投資

オイシックス・ラ・大地は2022年9月7日、投資子会社Future Food Fundが運営するフードイノベーションに特化したCVCファンド「Future Food Fund1号」が、アップサイクルされた非遺伝子組換のとうもろこしなど100%植物由来の原材料を用いたコーティング技術を開発・提供するスタートアップ、AKORN Technology(米国カリフォルニア州)に投資を行ったと発表した。

AKORN Technologyは、廃棄されるとうもろこしなどをコーティング剤にアップサイクルする技術を開発・提供。アボカドなどの生鮮野菜・果物に塗布することにより、コーティングされた生鮮食品の保存期間延長を実現し、生産段階でのフードロスや流通時の廃棄の削減が可能となる。さらに、味や香り、見た目など品質面での改善も期待できるため、消費者のより良い食体験の向上にも貢献が期待されている。専用機器などが不要なため、比較的容易に導入できることも強みとなっている。

Future Food Fund1号では、今回の投資を通じて食品廃棄削減に貢献すると共に、より高品質な青果を顧客に届けることができるよう、事業の拡大支援を行っていく。今回の投資により、Future Food Fund1号の累計投資総額は約9億円、投資先は16社(内、海外投資先5社)となった。今後もフードテック領域への投資を進めると共に、新たに2号ファンドの立ち上げも視野に、さらなるエコシステム構築を目指す。

ニュース3オイシックス0909

AKORN Technologyが開発したコーティング剤の塗布により、生鮮食品の保存期間延長を実現