東京ガス 建設・住宅業界向けGHG排出量算定サービスを開始

東京ガスは2023年3月14日、Sustechの運営する脱炭素化支援プラットフォーム「CARBONIX」のオプション機能として、建設・住宅業界向けの温室効果ガス(GHG)排出量算定支援サービスを共同開発し、2023年4月1日より提供を開始すると発表した。

同サービスでは、一つ一つの建材・設備データが収集できない場合でも、「CASBEE」(建築環境総合性能評価システム)の原単位データや算定条件を活用し、建築物の床面積・構造・性能条件等を設定するだけで、建設時や運用時の建物1㎡当たりの排出原単位を簡易に作成できる。また、省資源や省エネ等の取り組みも計算条件に組み込めるため、建築物のGHG排出量の削減努力を反映することが可能。さらに、GHG排出量算定の国際ルールであるGHGプロトコルの理解に加えて、建設・住宅業界の業務実態や業界ルールを理解したコンサルタントが、算定手法の解説から、データ収集体制の構築~運用まで支援し、GHG排出量算定を効率的・継続的に実施できるようサポートする。 

脱炭素の潮流の中、GHG排出量の削減は重要な経営課題の1つに位置付けられている。建設・住宅業界において、自社排出量だけでなくサプライチェーン全体の排出量(SCOPE3)を算定する際には、建築物を構成する数千~数万点の建材・設備の数量情報を収集・整理する必要がある等、膨大な業務負荷が発生する。同サービスは、このような建設・住宅・業界特有の様々な課題を解決するために開発された。

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